陶芸界の第一線で活躍し、千葉の地に陶芸の文化を築いた神谷 紀雄の大規模な個展開催! 県立美術館「鉄絵銅彩 神谷紀雄陶展 春風陶花」
発表日:令和8年1月14日
県立美術館
県立美術館(千葉市)では、今月27日(火曜日)より、千葉県ゆかりの陶芸家 神谷 紀雄(かみや のりお)の個展「鉄絵銅彩(てつえどうさい) 神谷紀雄陶展(とうてん) 春風陶花(しゅんぷうとうか)」を開催します。
千葉市を拠点に活動をする神谷 紀雄は、酸化鉄の文様と銅彩の焼成による彩色表現を行う「鉄絵銅彩」の技法で、身近にある植物を題材にした、彩り豊かな陶芸作品を特徴とする陶芸家です。昨年12月には、文化庁長官表彰を受彰しました。
本展覧会は、鉄絵銅彩を手掛ける以前の初期作品から現在までの作陶歴を代表する作品約80点を、公立美術館において初めて開催する展覧会です。約20点の新作をはじめ、「鉄絵銅彩」の技法、モチーフとする植物の秘密、公共空間に設置された作品の数々などを通し、陶芸家・神谷 紀雄の魅力に多角的に迫ります。
開催期間
令和8(2026)年1月27日 (火曜日)
から令和8(2026)年4月5日 (日曜日)
開館時間:午前9時から午後4時30分(入場は午後4時まで)
休館日:月曜日(ただし、2月23日は開館し、翌日休館)
開催場所
| 名称 |
千葉県立美術館 |
| 住所 |
千葉県千葉市中央区中央港1-10-1 |
| 電話 |
043-242-8311 |
| ホームページ |
県立美術館ホームページ |
内容

《鉄絵銅彩秋海棠文大鉢》 2022年 緑ヶ丘美術館蔵
撮影 久保 佳正
作家紹介 神谷 紀雄プロフィール
昭和15(1940)年栃木県益子町窯元四代目として生まれる。
昭和38(1963)年に多摩美術大学彫刻科を卒業。
昭和39(1964)年千葉市東寺山に窯を築く。同年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の田村 耕一氏に師事。
昭和43(1968)年から日本伝統工芸展に入選を続け、千葉県美術展覧会(県展)にも毎年出品。
平成20(2008)年には、「鉄絵銅彩」の技法により、千葉県指定無形文化財保持者となる。
令和7(2025)年には文化庁長官表彰を受彰。
※日本工芸会正会員、日本伝統工芸展、千葉県美術会会長、陶葉会代表。
神谷 紀雄 撮影 高橋 マナミ
展示構成
「鉄絵銅彩」前夜-益子に生まれて
神谷が「鉄絵銅彩」を手掛ける以前の、初期作品を展示します。初期は、登窯による糠白釉や黒釉など、益子焼風の作品を手掛けました。試行錯誤の中に、その後の神谷を特徴づける温かみの追求が始まっていることが見出せます。

《糠白釉壺》 1970年 作家蔵

《線文壺》 1970年代 作家蔵
唯一無二の技法へ「鉄絵銅彩」
「鉄絵銅彩」の、鉄絵とは、酸化鉄によって文様を表現する技法、銅彩は還元炎焼成で発色する銅の性質を利用して彩色する技法です。「字を書くように絵を描く」をモットーに、ほのぼのとした温かみのある作風を確立していきます。

《鉄絵銅彩椿紋大鉢》 1985年頃
千葉市美術館蔵

《鉄絵銅彩葡萄文鉢》 2013年
国立工芸館蔵
生活の中で
神谷は、1980年代から1990年代、公共空間に展示する陶壁を手掛けています。「人をもてなす陶芸」という視点は、初期から一貫しています。若葉区役所、千葉県庁中庁舎ロビーの作品をはじめとする作品を紹介し、神谷の作品と環境について考えます。

若葉区役所陶壁(全景) 1980年代
撮影 高橋 マナミ

若葉区役所陶壁(拡大) 1980年代
撮影 高橋 マナミ

千葉県庁中庁舎ロビー 1990年代
撮影 高橋 マナミ
この道60年
「千葉市の郊外に居を構えて登窯を築いて60年 ほのぼのとあったかい焼物を創りたい。これからも力まず、焦らず、留まらずで作陶に励みたい。」
本展に寄せられた言葉とともに、未発表の最新作約20点を展示します。

《鉄絵銅彩秋海棠文壺》2025年
作家蔵

《鉄絵銅彩椿文鉢》2025年
作家蔵
千葉 東寺山町
神谷が千葉市の東寺山に工房を構えたのは昭和39(1964)年。以来60余年。時が流れても、神谷の工房は変わらず豊かな自然に囲まれ、作品が生み出される原動力となっています。自然を感じ、場や環境をつくり、日々の暮らしを豊かにしていく神谷の作品を、関連資料と共に紹介します。
神谷自邸内部 撮影 高橋 マナミ
見どころ
- 千葉県ゆかりの陶芸家・神谷 紀雄の公立美術館初個展です。
初期から現在までの作品を網羅し、未発表の最新作約20点を含む陶芸作品約80点を展示いたします。

神谷自邸 撮影 高橋 マナミ
- 陶芸家・神谷の魅力に多角的に迫ります。
「鉄絵銅彩」の技法を追求する神谷の、その技法の紹介、モチーフとする植物の秘密、公共空間の作品など、神谷の魅力に多角的に迫ります。制作風景も撮り下ろし、制作する姿、場の魅力も紹介します。
- 「字を書くように絵を描く」
「字を書くように絵を描く」と神谷が語るように、ほのぼのとした温かみのある作品と共に、絵付けの巧みな筆の運びを存分に堪能いただきます。
本展の題字「春風陶花」も本展のための書き下ろしです。

《春風や》 2025年 作家蔵
関連イベント
講演会「伝統工芸と千葉の工芸」
講師 神谷 紀雄(かみや のりお)(陶芸家)
日時 1月31日(土曜日)午後2時から午後3時
会場 県立美術館 講堂
定員 180名
申込方法 参加費無料(展覧会観覧料は別途)。
申込専用フォーム
で受付中。定員に達し次第受付終了。
講演会「陶芸界の現在地-伝統と創造-」
講師 十四代 今泉 今右衛門(いまいずみ いまえもん)(陶芸家)
日時 2月7日(土曜日)午後2時から午後3時
会場 県立美術館 講堂
定員 180名
申込方法 参加費無料(展覧会観覧料は別途)。申込専用フォーム
で受付中。定員に達し次第受付終了。
※十四代 今泉 今右衛門(陶芸家)
昭和37(1962)年有田町生まれ。江戸時代からの歴史を誇る窯元に生まれ、「色鍋島」の伝統を継承しながら独自の技法を開拓して工芸界に革新をもたらす。平成26(2014)年に日本史上最年少で重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定された。
ワークショップ -鉄絵銅彩の技法で小皿に絵付けをしよう-
鉄と銅をうまく組み合わせて小皿に絵付けをし、鉄絵銅彩の技法を体験しながら自分だけのオリジナルの小皿の作品を制作するワークショップです。
講師 神谷 祥子(かみや しょうこ)(陶芸家)
日時 2月28日(土曜日)
- 午前10時から正午
- 午後2時から午後4時
会場 県立美術館 第2アトリエ
定員 各回14名
参加費 1000円(保険代を含む)
申込方法 事前申込、先着順。本文に必要事項をご入力の上、メールにてお申し込みください。(1月27日から受付開始。)
申込先 メール(event-art(アットマーク)mz.pref.chiba.lg.jp)から
※(アットマーク)を@に変更して送信してください。
※特定電子メールの送信の適正化等に関する法律に基づき、上記の電子メールアドレスへの広告宣伝メールの送信を拒否いたします。
件名 神谷紀雄陶展ワークショップ
本文
- 参加者全員のお名前
- ご年代及び参加人数 (例:10代1名、30代2名)
- 代表者の連絡先電話番号
- 希望時間(1か2)
- その他(連絡事項など)
その他 焼成後、当館での作品の受け取りが難しい場合は別途郵送料がかかります。
常設ワークショップ -鉄絵銅彩ってなあに?2つの色でコースターをデザインしよう-
鉄絵銅彩の技法にふれる良い機会となるブースがエントランスに登場。2つの色でコースターにデザインをしてオリジナルのコースターを制作するワークショップです。
本展オリジナルのジュニアガイドや子ども向け技法説明パネルも展示。お子様から大人まで楽しむことが出来るブースです。展覧会とあわせて、お楽しみください。
担当学芸員によるギャラリートーク
日時 2月14日(土曜日)、3月14日(土曜日)、3月28日(土曜日) 各回午後2時から
申込方法 事前申込不要、要入場券 ※ご参加の方は、開始時間に第1展示室入口にお集まりください。
オープニングセレモニー
オープニングを記念し、神谷と担当学芸員による展覧会解説を行います。
日時 1月27日(火曜日)午前11時から
- オープニングセレモニー 午前11時から
- 展覧会解説 午前11時15分から
- 展覧会自由観覧 午前11時45分から
場所 県立美術館 講堂、第1・2・3・8展示室
申込方法 事前申込不要、講堂前にて当日受付(午前10時30分より受付開始)
参加費 無料 ※自由観覧にご参加の場合、要入場券
同時開催! コレクション関連展示
県展史の人々 県立美術館はじまり物語
「神谷紀雄陶展」開催に併せて、千葉県と千葉県美術会が主催する美術展覧会(通称:県展)の歴史や、千葉県美術会で活躍した東山 魁夷をはじめとした、千葉ゆかりの作家たちに注目した、当館所蔵コレクションの展示を同時開催します。
現在、神谷が会長を務める千葉県美術会は、昭和24(1949)年の発足以来、県内最大の公募展である「千葉県美術展覧会(県展)」を毎年開催し、70年以上の長きにわたり、千葉県の文化・芸術振興に寄与してきました。
本展示では、県展の歴史に着目し、当館のコレクションから県展史を彩る作家による珠玉の作品を、日本画、洋画、彫刻、工芸、書道の各ジャンルごとに展示するとともに、千葉県美術会の思いを受けて開館した、千葉県立美術館の「はじまり」の物語もご紹介します。
東山 魁夷《春雪》 1973年
新収蔵作品を初お披露目!
千葉県ゆかりの洋画家 故・中山 忠彦(令和6(2024)年9月24日 逝去)の洋画2点を御遺族から寄贈いただきました。中山は、千葉県美術会顧問を務め、千葉県内の文化・芸術振興にも多大な貢献を果たしました。
中山 忠彦《繍衣立像》2011年
中山 忠彦(なかやま ただひこ)(昭和10(1935)年から令和6(2024)年)
福岡県小倉市(現・北九州市)に生まれ、昭和41(1966)年に千葉県市川市に転居して以降、同地で活躍を続けた現代洋画壇を代表する画家。日本芸術院会員に選出されたほか、日展理事長・顧問、白日会会長、千葉県美術会顧問を歴任しました。
平成30年度には当館で個展「中山忠彦-永遠の美を求めて-」を開催しています。
会期中の特別イベント
千葉交響楽団ウィンターコンサート
開催中の「神谷紀雄陶展」に合わせ、演目をご用意しました。春を告げる、弦楽四重奏の音色をどうぞお楽しみください。
日時 2月11日(水曜日・祝日) 午後1時30分から
会場 県立美術館 講堂
定員 180名
申込方法 当日受付、先着順(午前9時から、総合受付前で整理券をお配りします。)
参加費 無料
費用
入場料:一般500円、高校・大学生250円
※中学生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人は無料
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
報道発表用記事