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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化施設 > 美術館・博物館 > 県立美術館・博物館のイベント・展示情報 > 若狭湾と相模湾から新種テッポウエビ類「アカムラサキエビ」と 「ワカサムラサキエビ」の雄個体を発見
発表日:令和7年2月18日
県立中央博物館
県立中央博物館(千葉市)の駒井 智幸(こまいともゆき)地域連携課長と京都大学フィールド科学教育研究センター 邉見 由美 助教との共同研究グループは、若狭湾と相模湾の海底から新種のテッポウエビ類を発見し、「アカムラサキエビ」と名付けました。
また、2023年に発見された新種「ワカサムラサキエビ」は、雌1個体しか発見されていませんでしたが、この雄個体を発見しました。雄のワカサムラサキエビは、雌とは異なる大きな葉状の鉗脚(かんきゃく)(ハサミの脚)を持ち、雄雌で著しく形態が異なることが明らかになりました。
この研究成果は、2025年2月3日に国際学術雑誌Zootaxaで公開されました。
駒井 智幸(こまい ともゆき)県立中央博物館 地域連携課長
邉見 由美(へんみ ゆみ)京都大学フィールド科学教育研究センター 助教
掲載誌 『Zootaxa 5583 (2): 353-370』
論文タイトル A new species of the alpheid shrimp genus Athanas Leach, 1814 (Decapoda: Caridea) from Japan, and additional record of Athanas exilis Komai & Henmi, 2023, clarifying male characteristics.
URL Zootaxa(https://doi.org/10.11646/zootaxa.5583.2.7)
研究材料となったアカムラサキエビ、ワカサムラサキエビ標本のDNA配列決定実験と系統解析、標本解剖・描画を含む形態学的な検討を行い、筆頭著者として論文原稿全体の執筆・投稿・審査対応を行いました。