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更新日:令和6(2024)年7月22日
ページ番号:27761
千葉県の地下構造調査
千葉県では、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災を教訓として、災害に強い県土づくりを目指し、数々の施策を進め、その中の一つとして地下構造調査を実施しています。
地下構造調査は、阪神淡路大震災で震度7の被害地域が帯状に連続して発生し(震災の帯)、同地域の地下構造が地震のゆれを集中・増幅させることが認識されたため、文部科学省が、全国に先がけモデル地域を選定し、交付金により千葉県が県西部地域で調査を実施しています。
県西部地域は、人口が稠密でライフライン施設も集中すること、また、独立行政法人防災科学技術研究所の地殻観測井があり、基盤岩までの地質状況や物理検層による物理的性質等が明らかにされていることなどからモデル地域として調査を実施しています。
東葛飾地域、葛南地域と一部印旛地域で調査を実施しました。(別図、JPG:272KB)
基盤岩(先第三系)までの深さが、1000m以上と想定されていることから、物理的な調査方法で調査を実施しました。主な調査は以下のとおりです。
防災科学技術研究所の下総地殻活動観測井のデータをコントロールデータとしてP波反射法地震探査で調査地域全体に広げ、微動アレー調査で補完しながらより広域な立体地下構造を明らかにしました。
平成10年度には、調査地域の南北方向に反射法地震探査を実施し、基盤岩上面までの深さは北端の我孫子市中峠で約1000m、南端の船橋市藤原町で約2000mでした。平成11年度には、調査地域の東西方向に反射法地震探査を実施し、基盤岩上面までの深さは東端の印西市原山で約1300m、西端の松戸市下矢切で約2000mでした。平成12年度には、東京湾岸の浦安市~船橋市までと江戸川沿いの流山市~松戸市までの2側線で反射法地震探査を実施しました。基盤岩上面までの深さは浦安市舞浜で約2500m、船橋市南海神で約2500m、流山市南で約1400m、松戸市下矢切で約2000mでした。調査結果の立面図(JPG:703KB)と鳥瞰図(JPG:92KB)を示します。
調査の結果、県西部地域の立体的地下構造が明らかになり、地震の際にゆれが集中するような構造ではなく、また、基盤岩から地表まで連続するような断層も確認できなかった。
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