第3章2 千葉県実施概要（当初計画）～コラム（千葉県聖火フェスティバルにおける聖火リレールートとセレモニー会場の選定）～

　千葉県では、聖火リレールートを選定するに当たり、パラリンピック聖火リレーのコンセプトである「Share Your Light ーあなたは、きっと、誰かの光だ。ー」に込められた「多様な光（人）が集まり、出会うことで共生社会を照らす力としよう」の想いを踏まえ、さまざまな方々がより多く参加できるルート案等を検討することとした。

　東京2020組織委員会から、東京2020パラリンピックの競技会場がある千葉県に示された聖火フェスティバルの開催日程は1日間であり、その限られた時間の中で、採火、集火、聖火リレー、出立式からなる聖火フェスティバルを実施する必要があった。このため千葉県では、2019年7月に設置した「千葉県パラリンピック聖火リレー準備委員会」において実施方法や実施場所等の選定方針を定め、各市町村の意向等も踏まえて検討を進めた。

　その結果、採火については全市町村がそれぞれ独自の方法で「市町村の火」を作り、それらの火を県央部に位置する市原市で一つに集めて「千葉県の火」とし、その「千葉県の火」をつなぐ聖火リレーは、競技会場がある千葉市内で実施することとした。なお、千葉市内のルート選定に当たっては、東京2020組織委員会から示された基本的な考え方「ボーダレスに人と人との新たな出会いを生み出せる場所」「共生社会の実現に資する場所・パラリンピック聖火リレーならではの場所」を前提に、聖火リレーが実施される千葉市の意向を踏まえ、男女共同参画や福祉に関する複合施設である千葉市ハーモニープラザや、パラスポーツの大会を数多く開催している千葉ポートアリーナ等を通過するルート案を選定した。そのルート案をもとに東京2020組織委員会において検討の上で決定され、2021年5月、千葉県内の聖火リレールートが発表された。

　また、出立式会場については、オリンピック聖火リレーと同様に「観客が観覧しやすい場所」「観客と出演者の安全が確保できる場所」などの基本要件を踏まえ、千葉市と協議して「千葉ポートタワー前広場」に決定した。

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