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東京2020オリンピック・パラリンピック > 東京2020大会千葉県開催記録誌/東京2020聖火リレー千葉県実施記録誌・記録映像 > 東京2020大会千葉県開催記録誌(テキスト版) > 第2部Ⅵ-2.成田空港の利便性向上と受け入れ環境整備
更新日:令和4(2022)年3月25日
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東京2020大会を目標として「訪日外国人旅行者数4,000万人」を目指す取り組みが全国で進められる一方、千葉県は、「成田空港の利便性向上、交通ネットワーク・アクセスの強化」を東京2020大会に向けた戦略として掲げ、受け入れ態勢の整備を進めた。成田空港では、2015年3月に年間発着枠が27万回から30万回へ拡大され、同年4月にはLCC(格安航空会社)向けの第3旅客ターミナルビルの供用が開始されるなど、大きな転換点を迎えていた。千葉県は、こうして成田空港を利用する人や物の増大が予想される中、その人と物の流れを県内へ取り込むことによる経済の活性化を目指し、利便性の向上のための各種施策を推進。2015年3月30日正午にはノンストップゲート化を実現し、警備レベルを維持しつつ利用者の利便性・快適性の向上を図った。また、四者協議会(国土交通省、千葉県、空港周辺9市町、成田国際空港株式会社)での合意を経て、2019年10月から、騒音・環境対策を実施した上で、A滑走路の発着時間を「6時から23時まで」から「6時から0時まで」へ1時間延長。2014年4月から2019年10月にかけて、成田空港における国際線就航都市数が100から118に、国内線就航都市数が15から22に増加した。
さらに、成田空港に降り立った選手や観光客が、ストレスを感じることなく移動できるよう、鉄道・バスのさらなる利便性の向上を図るとともに、東京湾アクアラインと一体となって首都圏の高速道路ネットワークを構成し、首都圏の各都市と成田空港を結ぶ「圏央道」(首都圏中央連絡自動車道)の整備促進に取り組み、2020年2月には圏央道茂原長柄スマートインターチェンジが開通した。
※【ノンストップゲート化】
検問による警備レベルと同等の警備を保ちつつ、空港利用者の利便性の向上を図るため、高度機械警備システム等の導入・整備により、利用者がスムーズに入場できるよう検問方法を変更すること
成田空港は、東京2020大会を飛躍、発展のチャンスと捉え、将来を見据えた機能強化やさらなる利便性・快適性向上につなげるため、安全対策等に加えてユニバーサルデザイン(UD)を取り組みの柱の一つに据え、国や千葉県、東京2020組織委員会などと連携してバリアフリー化を進めた。
2017年度には、障害者、有識者、空港関係者などで構成される「成田空港UD推進委員会」を設置し、当事者(障害者)による現場視察等を踏まえて空港における課題を明確にした上で2018年度に基本方針を策定。具体的には、2018年度に「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」への対応として、空港ターミナル内主要動線におけるエレベーターの増設・機能増強(第1、第2ターミナル各2カ所)を実施し、また同年度から2020年の初めごろまでに、搭乗ゲート付近に18カ所の車いす等運搬用のエレベーターを設置した。
また、2018年度から2019年度にかけては、第1、第2ターミナルの大規模リニューアル(ターミナルのバリューアップ計画)に合わせ、誰もがわかりやすいように大型の案内サインの導入等を行うとともに、空間全体での明るさ感の確保や視認性向上のために、照明器具をLED化。併せて、第1から第3までの全ターミナルでトイレの全面リニューアルを実施し、音声案内、フラッシュライト(光警報装置)、L型手すりの設置、多機能トイレの機能分散、異性介助等へのニーズへの対応などを取り入れた。
さらに、成田空港では、障害に対する理解を深め、適切な接遇を行うため、ボランティアを含めた研修なども実施し、さまざまな角度によりユニバーサルデザインを推進した。
※【Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン】
障害の有無にかかわらず、すべての人々にとってアクセシブルでインクルーシブな大会を実現するため、東京2020組織委員会が、国の関係行政機関、東京都、関係地方公共団体、障害者団体等の参画を得て策定し、IPCの承認を得たバリアフリー基準等のガイドライン
千葉県内の各交通機関では、従前から進めてきたバリアフリーの取り組みを、大会を契機により一層促進するため、主要ターミナル等でも面的・一体的なバリアフリー化を進めた。また、各交通機関等には「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)に基づく基本方針において整備目標が定められ、1日の乗降客数が3,000人以上の旅客施設等では2020年度までに原則100%バリアフリー化することが求められたことを受けて取り組みを加速。2020年度までにさまざまなバリアフリー化を実施し、鉄道駅のほかにもノンステップバスや車いすでそのまま乗車できる福祉タクシーの拡充などを図った。
2020年3月、千葉県は高齢者や障害者にも安心して快適な県内観光を楽しんでもらえるよう、観光施設等やモデル地域のバリアフリー状況を写真や数値などで紹介するサイトを千葉県公式観光物産サイト「まるごとe!ちば」内に新設した。サイトの開設にあたっては、利用者の目線で、車いすを利用している人と一緒に施設や地域を調査し、必要な情報を写真や数値などでわかりやすく掲載。多目的トイレなどのバリアフリー情報だけでなく、段差の高さや通路の幅などのバリア情報も正確に情報提供している。
東京2020大会を契機に、千葉県に訪れる観光客にも満足してもらえる魅力ある観光地になるよう、オール千葉でのおもてなし機運の醸成を図るとともに、受け入れ環境の整備に取り組んだ。
観光関連施設等の整備では、市町村などが行う観光公衆トイレや駐車場、観光案内板、観光案内所、公衆無線LAN環境の整備に対する補助を実施した。
また、観光・宿泊施設の経営者、従事者等を対象に、外国人観光客の受け入れや、快適なトイレ環境を保つためのトイレの管理方法等についての研修会を実施するなど、おもてなし力の向上を図った。
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