千葉県Chiba Prefectural Government
~ 千葉県にオリンピック・パラリンピックがやってくる ~
東京2020オリンピック・パラリンピック > 東京2020大会千葉県開催記録誌/東京2020聖火リレー千葉県実施記録誌・記録映像 > 東京2020大会千葉県開催記録誌(テキスト版) > 第2部Ⅱ-2.県内のホストタウンと東京2020大会事前キャンプ受け入れ(千葉県)
更新日:令和4(2022)年3月25日
ページ番号:498205
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内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局は、東京2020大会を契機に、全国の地方公共団体と大会参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を通じ、スポーツの振興、教育文化の向上、共生社会の実現、地域活性化等に資する取り組みを行う地方公共団体を「ホストタウン」として登録した。千葉県内では、従来からの国際交流を契機とした誘致や千葉県スポーツコンシェルジュの取り組みなどにより、県および21市町が、21カ国・地域のホストタウンとして登録された(共生社会ホストタウン3市を含む)。
また、県内では、東京2020大会開催にあたり、県および15市が14カ国の事前キャンプを受け入れた。
【事前キャンプの受け入れ】
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オリンピック:水球女子
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2015年8月に開催された世界陸上北京大会でオランダ陸上代表チームの事前キャンプを受け入れたことをきっかけに、千葉県は、東京2020大会での事前キャンプの誘致を進めた。千葉県の森田健作知事は、2016年7月に、オランダを訪問。オランダでは、KLMオランダ航空のエルバース社長兼CEOと面談し、オランダ陸上競技連盟およびオランダオリンピック委員会との橋渡しをしてもらったことへの謝意を伝えた。また、オランダオリンピック委員会ボルハウス会長との最終交渉において、東京2020大会の事前キャンプを千葉県で実施することについて基本合意に達し、合意書に署名した。
この基本合意により、さまざまな競技の事前キャンプを千葉県内各地で受け入れることとなり、オランダのオリンピック委員会・競技団体、県内市町村との調整を、千葉県が窓口となって進めていくこととなった。また基本合意に加え、オランダ競技関係者によるスポーツ教室の開催や交流事業の実施についても合意したことから、千葉県はオランダのホストタウンに申請し、2017年12月11日に登録された。
2019年5月には、IAF世界リレー2019横浜大会に向けて、オランダ代表チームが千葉県総合スポーツセンター陸上競技場を練習会場として事前キャンプを行った。5月6日には、オランダ代表チームの公開練習のほか、IAF世界リレー2019横浜大会国内アンバサダーの塚原直貴さん(2008年北京オリンピック男子4×100mリレー銀メダリスト)による陸上クリニック、プロ車いす陸上アスリートの廣道純さんによる講話などが実施された。
また2019年6月から7月にかけては、韓国・光州で開催された第18回世界水泳選手権大会に向けて、オランダ代表の競泳チームとアーティスティックスイミングチームが千葉県国際総合水泳場を練習会場として事前キャンプを実施。7月6日には、オランダ代表チームによる公開練習のほか、県内の高校生を対象としたオランダ代表コーチによる水泳クリニックが行われた。
事前キャンプ以外の交流としては、2018年11月に経済・スポーツをテーマに、在日オランダ商工会議所の前会頭ハンス・ファン・デル・タングさんを講師に迎えて講演会を行ったほか、2019年3月にオランダの魅力を紹介する「オランダを知ろう!ホストタウンイベント」を開催した。また、2020年の冬には駐日オランダ大使館からチューリップの球根12種約1,000個が贈られ、チューリップの名所として知られる佐倉ふるさと広場に佐倉市職員や佐倉市観光協会、佐倉日蘭協会の協力のもと植え付けを行った。翌年の春には、開花したチューリップが多彩な景色を見せてくれた。
そして2021年の春、千葉県は事前キャンプの受け入れに向け、県全体でオランダチームを応援・サポートし、おもてなしの気持ちを伝えるため、県内の企業・団体等から「ちば・オランダサポーター」を募集。新型コロナウイルス感染症の影響で交流が制限される中でも、浴衣やマスク、折り紙のギフトや千羽鶴といった日本の伝統を感じられるような記念品の提供、オランダ国歌の演奏や合唱など、積極的な応援・サポートが数多く集まり、オランダ代表チームを迎えることができた。
2016年5月、千葉県、成田市、佐倉市、印西市、順天堂大学は、アメリカ陸上代表チームの東京2020大会事前キャンプの受け入れに合意したが、2021年4月、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、アメリカ陸上競技連盟から「選手の安全面に関して懸念が生じている」との理由で事前キャンプ中止の申し入れがあった。
一方、千葉県はオランダから水球女子代表チームの事前キャンプをアメリカと合同で実施したいとの依頼を受け、両国との調整の結果、合同での受け入れを決定した。アメリカ水球女子代表チームは、2021年7月14日から21日まで千葉県国際総合水泳場で事前キャンプを実施し、オランダ水球女子代表チームとの練習試合も行われた。大会では、アメリカ水球女子代表チームが金メダルを獲得した。
千葉県がホストタウンになったオランダのオリンピック代表チームでは、水泳代表チーム(競泳、アーティスティックスイミング、水球女子)44人が、2021年7月11日から26日までの日程で千葉県国際総合水泳場(習志野市)において、陸上代表チーム55人(オランダ代表コーチに師事するスイス代表選手2人を含む)が、7月16日から8月2日までの日程で千葉県総合スポーツセンター陸上競技場(千葉市)において、それぞれ事前キャンプを実施した。7月17日には、水泳代表チームを激励するため、熊谷俊人知事が千葉県国際総合水泳場を訪問。日本とオランダとの歴史的な交流に触れながら歓迎の意を表し、「事前キャンプを通して素晴らしい結果を残されることを期待します」と激励した。これに対し、オランダ水泳連盟テクニカル・ディレクターのアンドレ・カッツさんは、「皆さんの歓迎の気持ちを感じます。安全で素晴らしい練習環境を整えてくれていることに感謝しています。いよいよ始まるオリンピックを楽しみたい」と抱負を語った。
また、7月24日には、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場でのオランダオリンピック陸上代表チームの練習を熊谷知事が視察し、チームを激励。スタンドでは「ちば・オランダサポーター」の佐倉太鼓衆(佐倉市)が和太鼓と篠笛によるオランダ国歌の演奏を披露し、選手から大きな拍手を受けた。
新型コロナウイルス感染症の影響により、さまざまな感染対策が求められる事前キャンプとなったが、陸上女子のダフネ・シパーズ選手(2016年リオデジャネイロ大会女子200m銀メダリスト)は、自身のインスタグラムに、検温や消毒、食事、練習風景、県民からの歓迎を受ける様子などを動画で公開し、千葉県への感謝のコメントを綴った。
千葉県での事前キャンプに参加した選手のうち、陸上代表チームでは、男子4×400mリレーで銀メダル、女子400mハードルでフェムケ・ボル選手が銅メダル、女子七種競技でアナウク・フェッター選手が銀メダル、エマ・オーステルウェヘル選手が銅メダルを獲得した。水泳代表チームでは、アルノ・カミンハ選手が男子100m平泳ぎ、200m平泳ぎでいずれも銀メダルを獲得した。
パラリンピック代表チームでは、陸上代表チーム23人が、8月12日から8月23日まで千葉県総合スポーツセンター陸上競技場において事前キャンプを実施した。8月16日には熊谷知事からチームマネージャー兼コーチのフィン・ヴァン・ブーレンさんと視察に訪れていたオランダパラリンピック選手団長のエステル・フェルヘールさんへ、県立八千代高校家政科の生徒たちがデザインし手作りした衣装をまとったチーバくんが手渡され、選手団からはオランダ代表チームのロゴ入りTシャツを着た、オランダ生まれの絵本の主人公「ミッフィー」のぬいぐるみが贈呈された。なお、同校制作のチーバくんは、県内で実施されたすべてのオランダ代表チームの事前キャンプにおいて、選手たちへ贈呈された。
大会では、オリビエ・ヘンドリクス選手が男子400m(T62クラス)で銀メダル、フラー・ヨング選手が女子走幅跳(T64クラス)で金メダル、キンバリー・アルケマデ選手が女子200m(T64クラス)で銅メダル、マーレーネ・ファン・ハンスウィンケル選手が女子100m(T64クラス)で金メダル、女子200m(T64クラス)で金メダル、女子走幅跳(T64クラス)で銅メダル、ノエル・ロールダ選手が女子やり投(F46クラス)で銀メダル、ニキータ・デン・ブール選手が女子マラソン(T54クラス)で銅メダルを獲得した。
約1年をかけて、40人の3年生全員で大小合わせて360個のオリジナルチーバくんを作りました。衣装は日本を意識してもらえるよう「祭り」をイメージした法被で、水引で作った梅の頭飾りや漢字を書いたうちわ、開くと折り紙の祝い鶴が立ち上がるメッセージカードも付けました。カードには9種類の漢字に合わせた英語のメッセージを一つひとつ手書きしました。数が多いので裁断と縫製が本当に大変でしたが、オランダチームに手渡されたのを見たときは、苦労して作った甲斐があったとうれしくなりました。
また、制約が多い練習の中で日本食が励みになったという選手の言葉を聞いて、食を通して日本に触れてもらえるのは誇らしいと思いました。私たちは家政科の生徒として、これからもっと食の勉強もしていきたいと思います。
私は日本製の競技用義足(ブレード)を着用しています。これまでいろいろなブレードを試してきましたが、これは私の走りのスタイルにとても合っていて、東京大会できっとパフォーマンスを上げてくれると期待しています。コロナの影響でキャンプ中の行動にはキンバリー・アルケマデ選手。100mは5位、200m制限がありますが、チームの仲間とゲームをしたりしながら意識しでは銅メダルを獲得て楽しむように過ごすことで、チームの絆がより深まりました。私は「Fly Baby Fly」という言葉をモットーにしています。諦めずに頑張れば夢は必ず実現すると信じて、この大会に臨みたいと思います。
オランダ陸上チームのサポーターの皆さんへ
私たちは、オリンピックに向けた事前キャンプ中の、千葉県のすべての友人からの温かい歓迎に感謝を示したいと思います。
私たちは、すべてのギフトやサプライズ、素晴らしい太鼓の演奏や合唱のパフォーマンス、すべての友情的なメッセージと折り紙のギフトをとてもうれしく思っています。
いつか皆さんが、オランダを訪問した際には、お返しとしておもてなしができればと思います。東京での陸上競技期間中は、私たちのチームを応援してください。もちろん私たちは、日本チームも大きな成功をおさめ、皆さんの誇りとなることを願っています。
千葉県のすべての友人へ、本当にありがとうございます。私たちは、2015年から千葉県に3回滞在しており、また千葉県に戻ってきます。もう一度皆さんにお会いしたいです。その際には、皆さん全員と競技場で安全な形でお会いし、直接お話ができればと思っています。
オランダチームに代わって、皆さんのご健康とご多幸を願っています。
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