千葉県Chiba Prefectural Government

~ 千葉県にオリンピック・パラリンピックがやってくる ~

更新日:令和4(2022)年3月25日

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第1部Ⅲ-1.千葉県内開催競技(パラリンピック)

 千葉県内では、東京2020パラリンピック競技大会において、8月25日から9月5日までの12日間に、幕張メッセ(千葉市)で、ゴールボール、シッティングバレーボール、テコンドー、車いすフェンシングの4競技が実施された。

  • ゴールボール
    幕張メッセCホール(イベントホール)
    2021年8月25日(水曜日)から9月3日(金曜日)まで
  • シッティングバレーボール
    幕張メッセAホール(国際展示場1から8ホール)
    2021年8月27日(金曜日)から9月5日(日曜日)まで
  • テコンドー
    幕張メッセBホール(国際展示場9から11ホール)
    2021年9月2日(木曜日)から9月4日(土曜日)まで
  • 車いすフェンシング
    幕張メッセBホール(国際展示場9から11ホール)
    2021年8月25日(水曜日)から8月29日(日曜日)まで

ゴールボール

 8月25日から9月3日までの10日間、幕張メッセCホールでゴールボールが実施され、男女各10チームが参加した。

 ゴールボールでは、1チーム3人がアイシェード(目隠し)を着け、相手方ゴールを狙って交互にボールを投げ合い、前後半各12分での合計得点を競い合う。攻撃側は、音が鳴る鈴入りのボールを、転がしたりバウンドやカーブさせたりしてゴールを狙い、守備側は、ボールの鈴の音や相手の足音を聞き分け、ボールが来る方向を判断して体全体で防御する。競技者全員がアイシェードを着用するので、障害の程度にかかわらず条件が平等となり、3人のチームワークや相手をかく乱させる駆け引きなどが勝敗を左右する。

 2012年のロンドン大会以来、2大会ぶり2度目の金メダル獲得を目指す女子代表チームは、予選リーグを2勝1敗1分け、グループ3位で突破した。続く決勝トーナメントでは、準々決勝でイスラエルに勝利し、準決勝でトルコに敗退したものの、3位決定戦でブラジルを破って、銅メダルを獲得した。なお、トルコが金メダルとなった。

 世界ランキング10位の男子代表チームは、予選リーグで、アルジェリアに快勝し、2016年のリオデジャネイロ大会銀メダルのアメリカ、金メダルのリトアニアを撃破。世界ランキング1位で今大会の金メダルを獲得したブラジルには敗れたが、予選リーグを3勝1敗、グループ1位で突破した。決勝トーナメントでは準々決勝で中国に敗れ5位入賞となった。

 日本代表チームは男女とも6人で構成され、男子代表チームのメンバーとして、印西市にある順天堂大学在籍の佐野優人(さの ゆうと)選手が出場した。

シッティングバレーボール

 8月27日から9月5日までの10日間、幕張メッセAホールでシッティングバレーボールが実施され、男女各8チームが参加した。

 シッティングバレーボールは、下肢などに障害がある選手が床にお尻を着けて、座った状態でプレーする6人制のパラリンピック競技。ボールの大きさや基本的なルールはオリンピックのバレーボールと同じだが、コートがひと回り狭く、ネットも低く設定されている。障害の程度が軽い選手の出場はコート上で1人のみで、ボールに触れる際はお尻の一部が床に着いていないと反則となるなどのルールがある。

 日本チームは男女とも開催国枠で出場。男子代表チームは、予選リーグで、ロシアパラリンピック委員会、エジプト、ボスニア・ヘルツェゴビナと対戦し、0勝3敗で決勝トーナメントの進出を逃した。女子代表チームは、予選リーグで、イタリア、ブラジル、カナダと対戦。0勝3敗という結果であった。最終的に男女とも7-8位決定戦で敗れたため、8位となった。

 男子代表チームは12人で構成され、千葉県障害者スポーツ・レクリエーションセンター(千葉市)を練習拠点とするチームから、加藤昌彦(かとう まさひこ)選手(松戸市出身)、田澤隼(たざわ じゅん)選手、皆川鉄雄(みなかわ てつお)選手の3人が出場した。

 また、女子代表チームは9人で構成され、館山市出身の長田まみ子(おさだ まみこ)選手が出場した。

 なお、大会では、身長246cmの選手を擁する男子のイランが話題を集め、そのイランが金メダルを獲得。女子は、アメリカが金メダルという結果となった。

テコンドー

 9月2日から4日までの3日間、東京2020大会から正式競技として採用されたパラリンピックのテコンドーが、幕張メッセBホールで実施された。

 パラリンピックのテコンドーには、主に上肢障害の選手が行うキョルギ(組手)と、知的障害や視覚障害、下肢障害の選手が行うプムセ(型)の2種類がある。東京2020大会ではキョルギが採用され、通常は障害の程度で4階級に分かれるところ、障害の程度が軽い2つの階級を統合した形で男女とも3階級に分かれて競技が行われた。

 八角形のコートや身に着ける防具などはオリンピックのテコンドーと同じで、胴部への攻撃のみが有効となるのは、パラリンピックならではのルールであり、突き技は得点とならず、頭部への攻撃は禁止されている。

 日本代表では、国内選考を勝ち抜いた、田中光哉(たなか みつや)選手(男子61kg級)、工藤俊介(くどう しゅんすけ)選手(男子75kg級)、太田渉子(おおた しょうこ)選手(女子58kg超級)の3選手が出場した。

 初日の男子61kg級には、田中選手が登場し、初戦と敗者復活戦1回戦で敗れ9位となった。翌日の男子75kg級に登場した工藤選手は初戦で敗れたが、敗者復活戦1回戦でセネガルの選手に勝利。敗者復活戦2回戦で敗れ7位となった。

 最終日には、女子58kg超級に太田選手が出場した。太田選手は冬季パラリンピックの2006年トリノ大会バイアスロンで銅メダル、2010年のバンクーバー大会ではクロスカントリースキーで銀メダルを獲得し、2014年のソチ大会の開会式では旗手を務めている。初めての出場となった夏季大会では初戦で敗れ、敗者復活戦1回戦は対戦相手の棄権による勝利。同2回戦で敗退して7位となった。

車いすフェンシング

 8月25日から29日までの5日間、幕張メッセBホールで、車いすフェンシングが実施された。

 車いすフェンシングは、ピストと呼ばれる台に車いすを固定して戦う競技で、オリンピックのフェンシングと同様、胴体だけを突く「フルーレ」、上半身全体の突きを行う「エペ」、上半身全体の突きに斬る動作が加わる「サーブル」の3種目がある。また、メタルジャケットや剣などの基本用具やルールもほぼオリンピック競技と同様となる。

 3種目ともそれぞれ障害の種類や程度によって、カテゴリー・Bの2つのクラスに分かれ、障害の程度は、カテゴリーAが軽度、カテゴリーBが重度のクラスになる。今大会には、日本代表として男子3人、女子3人の6人が出場した。

 女子個人種目では、阿部知里(あべ ちさと)選手(カテゴリーB)がフルーレとサーブルに、櫻井杏理(さくらい あんり)選手(カテゴリーB)と聖徳大学短期大学部を卒業した松本美恵子(まつもと みえこ)選手(カテゴリーA)がフルーレとエペに出場した。世界ランキング6位の櫻井選手が女子エペ個人において予選リーグを4勝2敗で通過し、決勝トーナメントに進出。準々決勝では世界ランク1位のビクトリア・ボイコワ選手(ロシアパラリンピック委員会)に敗れたが、6位入賞を果たした。櫻井選手のフルーレと他の選手は予選リーグでの敗退となった。

 男子個人種目では、恩田竜二(おんだ りゅうじ)選手(カテゴリーB)と加納慎太郎(かのう しんたろう)選手(カテゴリーA)がフルーレとサーブルに、藤田道宣(ふじた みちのぶ)選手(カテゴリーB)がフルーレとエペに出場したが、いずれも予選リーグ突破はならなかった。

 また団体戦では、男子がフルーレ団体(恩田選手、加納選手、藤田選手)に出場し、予選リーグで敗退、女子は選手の負傷によりエペ団体で棄権となった。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部生涯スポーツ振興課企画調整班

電話番号:043-223-2449

ファックス番号:043-222-5716

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