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東京2020オリンピック・パラリンピック > 東京2020大会千葉県開催記録誌/東京2020聖火リレー千葉県実施記録誌・記録映像 > 東京2020大会千葉県開催記録誌(テキスト版) > 第1部Ⅱ-2.インタビュー須﨑優衣(すさき ゆい)選手[レスリング]諦めなければ夢はかなう
更新日:令和4(2022)年3月25日
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東京でのオリンピック開催が決まってからずっと「東京オリンピックに出場して金メダルを獲得する!」と思い続けてきた夢の舞台であり、特別な大会でした。また、レスリング競技は地元の千葉県で実施されました。地元開催でのオリンピックで金メダルを獲得できたことで、私にとってさらに特別な大会になりました。
初めお話をいただいたときは、私がそんな大役をやらせていただいて良いのかと心配にもなりましたが、せっかく選んでいただけたのだから自分にできることを全うしよう!という気持ちで臨みました。また、日本選手団が良いスタートを切れるよう旗手として元気良く力強く行進しようと思いました。
父がレスリングをやっていたということもあって、テレビでレスリングの試合を見ていて面白そう、私もやってみたい!と思うようになり、松戸ジュニアレスリングクラブに連れて行ってもらいました。
子どものころからレスリングが大好きで、水泳やピアノなども習っていましたが、習い事の中で一番レスリングが楽しかったです。小学5年生のころに、ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われるエリート合宿に参加しました。エリート合宿には全国大会で優勝した選手だけが参加でき、NTCを訪れたときに充実した施設に衝撃を受け、そこから、オリンピックで金メダルを取れる選手になりたい!というのが私の夢になりました。
大けがは初めての経験でした。天皇杯前ということで大事なオリンピック選考会が始まる時期だったので、けがをした瞬間はもう東京オリンピックへ間に合わないのではないかと思いました。大けがをして苦しい日々が続きましたが、周りの方々のたくさんの励ましや支えのおかげではい上がることができました。絶対に東京オリンピックに出場して金メダルを獲得して支えてくれた方々に恩返ししたいと改めて強く思い、それも自分の中の大きな原動力となりました。
「挑戦」という言葉を私は大切にしています。
レスリングの魅力はお互い駆け引きの中で技を掛け合い、攻防をしていくことだと思います。また、気持ちが全面的にプレースタイルに表れるので、そういったところもレスリングの魅力だと思います。相手がいる競技なので、その中で自分が練習してきたことや自分の強みを出し切ることが難しいですが、そこが楽しさでもあります。
次の目標は、パリオリンピックに出場して、絶対に金メダルを獲得し、オリンピック二連覇を果たすことです。そのためにこれから出場する全日本選手権、世界選手権で絶対に優勝したいと思っています。一つひとつ自分が掲げた目標を達成していき、最大の目標を達成できるよう頑張ります。
私は15年間レスリングをやってきて今大会でようやく夢をかなえることができました。夢をかなえて学んだことは二つあります。
一つ目は夢を言葉にすることです。私はずっと「東京オリンピックに出場して金メダルを獲得することが私の夢です」と宣言していました。そうすることによって、自分の言葉で言ったからには絶対にかなえるぞ!という思いにつながり、自分自身を奮い立たせることができました。また、夢を言葉にすることで周りの方々も自然と応援してくれるようになり、私の大きな力になってくれました。けがや敗戦で、苦しかったときもありましたが、そのたびに周りの方々が励まし、応援してくれたおかげで今の私があります。
二つ目は絶対に諦めないことです。私は一度、世界選手権の出場をかけたプレーオフで負け、オリンピック出場の可能性が絶望的になりましたが、東京オリンピックで金メダルという夢を諦めたくないと思い、すぐに練習を再開しました。そうした中で、再びチャンスが巡ってきて国内予選においてプレーオフで負けた相手にリベンジし、オリンピックの代表権を獲得することができました。東京オリンピックは私にとって「諦めなければ夢はかなう」ということを体感させてくれる大会になりました。
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