千葉県Chiba Prefectural Government
~ 千葉県にオリンピック・パラリンピックがやってくる ~
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更新日:令和4(2022)年3月25日
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2021年夏、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大による1年の延期を経て、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。
千葉県では2会場を舞台として、幕張メッセで1会場では最多となる7競技が、釣ヶ崎海岸でオリンピック史上初となるサーフィン競技が実施されました。新型コロナウイルス感染症により前例のない大会であった中でも無事に終えることができましたのは、県民をはじめ、東京2020組織委員会、市町村、企業、医療関係者、ボランティアなど、多くの皆様に御尽力いただいたことによるものであり、心から感謝申し上げます。
大会は、残念ながら無観客となりましたが、世界最高峰の舞台での本県ゆかりの選手をはじめとするアスリートの活躍は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く厳しい状況の中で、多くの方々に力を与えてくれました。また、パラリンピックの開会式・閉会式や、障害を乗り越えて自身の限界に挑戦するパラアスリートの姿などから、多様性や共生社会といった大会のテーマを言葉にせずとも共有できたことは大きな財産と考えています。加えて、パラリンピック閉会式では、共生社会の実現に向けて優れた取組を行った学校に贈られる2つの賞を、いずれも県内の学校が受賞するという大変喜ばしい出来事もありました。
大会の開催決定以来、県内では、企業や団体、行政などが一体となり、大会後も見据えながら、ホストタウン制度や事前キャンプ受入れによる国際交流の推進、観光客の受入環境の整備、ハード・ソフト両面からのバリアフリーの推進、パラスポーツの振興、ボランティア活動への参加促進等の多様な取組が展開されてきました。
さらに、オリンピック史上初のサーフィン競技開催地となったことを生かした地域づくりや、パラリンピックを契機とした障害のある方の様々な分野での社会参加の促進など、新たな動きも生まれてきており、これらを大きく育てていくことも重要です。
こうした取組を大会時の一過性のものとすることなく、スポーツと文化を通した地域活性化、共生社会の実現を進め、本県の持続的な発展につなげていきたいと考えています。
結びに、この記録誌が、県内で8競技が実施された東京2020大会の感動の記憶や、大会を契機に各主体が共に積み重ねてきた財産を後世に伝える貴重な記録・資料として、さまざまな場面で幅広く活用されますよう祈念しまして、発刊の御挨拶といたします。
千葉県知事 熊谷俊人(くまがい としひと)
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