千葉県は全国屈指の農林水産県です。千葉県の農林水産物といえば「落花生」と思われる方が多いかもしれません。しかし農産物では、さつまいも、ねぎ、にんじん、トマト等、全国有数の生産量を誇る野菜や、米、果樹、花きなど多種多様な品目が生産されています。畜産物では、鶏卵、豚、生乳の生産が盛んであるとともに、県内には「日本酪農発祥の地」があり、特色ある畜産が営まれています。

また、本県の沖合は黒潮と親潮が交わる好漁場となっているほか、九十九里地域の砂浜域や外房地域の岩礁域、浅海漁場である東京湾など、変化に富んだ豊かな漁場が形成され、スズキ類やイセエビ等が全国有数の生産量を誇ります。森林については人との関わり合いの深い里山が多く、九十九里海岸ではクロマツ等の海岸林が広がり、銘木とされるサンブスギの産地を有します。

ちば食材マップ

県では、「農林水産業が魅力ある力強い産業に育っている千葉県」を目指し、様々な施策を展開しています。特に「農林水産業の成長力の強化」として、農業者が自らの経営に合ったスマート農業技術を導入できるよう、日本なしや水稲など本県主要品目の生育予測技術の開発・実用化を行うとともに、機械等の導入の補助などの支援を行っています。また、導入後についても、トマト等の施設園芸において環境モニタリングシステムで測定した環境データや生育状況から判断し、品質向上や収量増加が図られるよう、普及指導員による指導や、専門知識にたけた民間のコンサルティングの活用により支援しています。また、搾乳ロボットや発情発見システム等による効率的な牛群管理、クラウドを活用した森林情報の共有化、ICTを活用した海況予測システムによる漁業操業の効率化を推進しています。

 

ICTを活用した海況予測システム（水温の予測データ）