更新日:令和6(2024)年5月28日

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専攻長からのメッセージ(リハビリテーション学科作業療法学専攻)

作業療法学専攻長 岡村 太郎の写真

作業療法学専攻長 岡村 太郎

「作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。」と定義しています((一社)日本作業療法士協会)。

本学では、対象者にとって必要とされる生活行為について考え、学び、対象者自身が主体的な人生を獲得できるようにサポートする作業療法士を育成しています。

障害を科学的に捉えられる作業療法士を育成する

教育目標

作業療法専攻の教育理念は、豊かな人間性や高い倫理観、鋭敏な感受性と多彩な表現力を基に、対象者の立場になって作業療法を提供できる態度・能力を身につけ、さらに人々の健康づくりを支援し、作業療法の臨床、教育、研究の発展に貢献できる人材を育成することにあります。

  • 対象者を尊重した基本的態度と考え方ができる人材を育成します。
  • 幅広い基礎学力を持ち、論理的・客観的に考える力を持つ人材を育成します。
  • 作業療法を通じて人々の健康な生活に寄与しようという意欲のある人材を育成します。
  • 連携・協働能力が高く、状況に応じた役割を発揮できる人材を育成します。
  • 国際的かつ多角的な視点で学問の発展を目指すチャレンジ精神に富んだ人材を育成します。

アドミッションポリシー

  1. 対象者とそれを支える人、保健・医療・教育・福祉職に対してお互いの立場を尊重した人間関係を構築し、生き生きとしたコミュニケーションをとることを望んでいる人
  2. 個人・家族・地域が健康的またはその人らしい生活を送るための健康づくり支援を提供したいと思っている人
  3. 人々の健康的またはその人らしい生活を送るための問題解決と健康増進に向けて、健康を志向する地域環境(人・物・制度)の整備・改善に努めたいと思っている人
  4. 対象者を中心とした安全で質の高い保健・医療・福祉を実践するために、自身の役割を認識し、多職種との相互理解を深めながら行動する適性を持っている人
  5. 論理的思考による探究心を身につけ、自己研鑽に励み、倫理的な原則を遵守し、専門職としての責務を果たす適性を持っている人

カリキュラムポリシー

リハビリテーション学科作業療法学専攻では、地域を基盤としたその人らしい生活の実現に向け、知識や技術の習得のみならず、高い倫理観と豊かな人間性を備え、多職種と連携・協働し、質の高い作業療法を提供できる人材の育成を目指している。

このような教育理念・学部の目的に基づき、ディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の方針を基本に据え、カリキュラム(教育課程)を編成する。

  1. 高い倫理観と豊かな人間性を養うとともに、専門分野における知識・技術に加え関連分野の理解を深めることを可能とする系統的で統合性のある編成とする。とりわけリハビリテーション学科作業療法学専攻では、保健医療福祉等の幅広い領域での高度化・専門化や社会の多様化に対応できる専門的知識と技術を身につけ、人々の健康を広い視点でとらえ、確かな作業療法実践能力を育む編成とする。
  2. 「特色科目」、「一般教養科目」、「保健医療基礎科目」、「専門科目」の 4つの基本的枠組みから構成し、講義、演習、実験・実習を効果的に組合せて行う。
  3. 「特色科目」は,学科の枠を超えたチーム活動を通じて学ぶ、本学独自の科目である。千葉県民の多様な生活と価値観を体験的に学び、千葉県の保健医療福祉施策や実践活動を理解し、多職種連携による保健医療の実践力を修得することを目的とした科目を段階的に配置する。
  4. 「一般教養科目」は、人間や社会を総合的に理解する幅広い教養と知識を身につけ、科学的根拠に基づいた的確な判断や創造的に課題を発見し解決するための汎用的技能を身につけ、多様な人々との相互理解を築くための総合的な力を育成することを目的とした科目を配置する。とりわけリハビリテーション学科作業療法学専攻では、国際的な視点での課題解決能力やそれを達成するためのコミュニケーション能力、科学的な洞察力を育むことを目的とした科目を必修とする。
  5. 「保健医療基礎科目」は、保健医療専門職として求められる基礎的な知識・技術・態度を学び、その後のより専門的・体系的な学習内容につなげることを目的とした科目を配置する。とりわけリハビリテーション学科作業療法学専攻では、健康づくり、疾病・障害の概念を理解し、社会構造や社会的ニーズの変化に対応し、地域環境の整備・改善に取り組むことができる力を育むことを目的とした科目を必修とする。
  6. 「特色科目」、「一般教養科目」、「保健医療基礎科目」いずれも、他学科・専攻の学生との交流が可能になるよう科目名称を統一し、一緒に受講できるように配置する。
  7. 「専門科目」は、各学科・専攻の専門分野に関して科学的根拠に基づく専門的知識と実践技術を段階的に学び、これらを統合して活用する力を育むとともに、生涯を通じて自己研鑚する力を育むことを目的とした科目を配置する。とりわけリハビリテーション学科作業療法学専攻では、リハビリテーションの基礎となる医学的知識を理学療法学専攻と合同で修得できるよう「リハビリテーション専門基礎科目」を配置する。作業療法学の専門科目は、「基礎作業療法学」「実践作業療法学」「臨床実習」「研究」で構成され、系統的に学修できるよう各科目を配置する。
  8. 常に上記の各項目の点検を怠ることなくカリキュラムを運営する。

ディプロマポリシー

千葉県立保健医療大学健康科学部学位授与の方針に基づき,本学所定の単位を修め,以下の学習成果が得られた学生に卒業と同時に学士(作業療法学)の学位を授与する。

  1. 倫理観とプロフェッショナリズム

作業療法学専攻学生は、卒業時に倫理的な原則を遵守し、専門職としての責務を果たすことができる。

  1. コミュニケーション能力

作業療法学専攻学生は、卒業時に対象者とそれを支える人、保健・医療・教育・福祉職に対してお互いの立場を尊重した人間関係を構築し、生き生きとしたコミュニケーションをとることができる。

  1. 実践に必要な知識

作業療法学専攻学生は、卒業時に専門領域の実践に必要な知識を有し、健康づくりの支援に活用することができる。

  1. 健康づくりの実践

作業療法学専攻学生は、卒業時に個人・家族・地域に対し健康的またはその人らしい生活を送るための問題解決と健康増進に向けて、根拠に基づいた適切で有効な健康づくりの支援を提供できる。

  1. 健康づくりの環境の整備・改善

作業療法学専攻学生は、卒業時に人々の健康的またはその人らしい生活を送るための問題解決と健康増進に向けて、健康を志向する地域環境(人・物・制度)の整備・改善に努めることができる。

  1. 多職種との協働

作業療法学専攻学生は、卒業時に対象者を中心とした安全で質の高い保健・医療・福祉を実践するために、自身の役割を認識し、多職種との相互理解を深めながら行動することができる。

  1. 生涯にわたる探究心と自己研鑽

作業療法学専攻学生は、卒業時に論理的思考を身につけ、自己および専門職として生涯にわたり成長できる資質を示すことができる。

カリキュラムマップ

卒業単位

区分 必修 選択 合計
特色科目 3単位 - 3単位
一般教養科目 8単位 16単位 24単位
保健医療基礎科目 9単位 1単位 10単位
専門科目 90単位 3単位 93単位
合計 110単位 20単位 130単位

主な実習先

病院・診療所などの医療機関、介護老人保健施設
訪問・通所施設、千葉県内公立医療施設等

主な就職先

〈県内〉千葉県立病院、千葉市立病院、千葉県千葉リハビリテーションセンター、船橋市立リハビリテーション病院、千葉大学医学部附属病院、順天堂大学医学部附属浦安病院、旭中央病院、袖ヶ浦さつき病院、千葉中央メディカルセンター、東京湾岸リハビリテーション病院、イムス佐原リハビリテーション病院、千葉みなとリハビリテーション病院、北柏リハビリ総合病院、はさま徳洲苑

〈県外〉東京都リハビリテーション病院、関東労災病院、立川総合病院、井之頭病院、リハビリテーション天草病院

主な進学先

首都大学東京大学院

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県立保健医療大学事務局学生支援課

電話番号:043-296-2000

ファックス番号:043-272-1716

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