更新日:令和6(2024)年6月6日

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学科長からのメッセージ(栄養学科)

栄養学科長 平岡 真実の写真

栄養学科長 平岡 真実

栄養とは生命活動の営みそのものです。多様化する社会において、多くの栄養問題が存在し、膨大な情報に惑わされることも珍しくありません。それらに立ちむかうには、自ら考え判断する基盤となる、幅広い教養と科学的根拠に基づく専門知識を学ぶことが求められます。

本学科では、このような視点から管理栄養士養成を通じて、栄養や食の面から人々の健康維持や疾病予防に貢献できる、豊かな人間性をもった人材の育成を目指しています。

 

保健医療の専門家として
「食」から「生きる」を見つめる

教育目標

  • 保健医療の専門家にとって基本となる多様な教養と知識を身につけ、温かみがあり人間性豊かな人材を育成します。
  • 管理栄養士に必要とされる、科学的根拠に基づく専門的知識や技能、考え方及び対処法など、総合的能力を身につけた人材を育成します。
  • 疾患のある人々及び児童・生徒とのコミュニケーションを円滑に進め、対象者の望む生き方を把握・尊重した上で、多職種で連携しチームとして支援していく能力のある人材を育成します。
  • 保健医療と福祉について理解を深め、保健・医療・福祉・教育システムの中で、栄養・給食関連サービスのマネジメントを自ら継続的に行うことができる人材を育成します。
  • 国際的視野を持ちながら栄養や食育について学問的に発展させる創造力をもち、健康の保持増進、疾病の一次、二次、三次予防のための栄養指導を地域の人々を対象に行うことができる人材を育成します。

アドミッションポリシー

  1. 管理栄養士の国家資格の取得を前提目標として学ぶ意欲を持つ人

  2. 倫理的な原則を遵守し、専門職としての責務を果たすことができる人

  3. 科学的な裏づけで得られた専門的な知識・技能を活用して健康づくりに貢献できる人

  4. 多職種との相互理解を深めながらコミュニケーションや行動ができる人

  5. 個人・家族・地域社会・国際社会への貢献や生涯にわたる自己研鑽ができる人

カリキュラムポリシー

栄養学科では、専門的知識・技術の修得のみならず、豊かな人間性と高い倫理観を備えた管理栄養士として他職種と連携し、健康づくりへ貢献し、さらに主体的に成長し続けることができる人材の育成を目指している。

このような教育理念・学部の目的に基づき、ディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の方針を基本に据え、カリキュラム(教育課程)を編成する。

  1. 高い倫理観と豊かな人間性を養うとともに、専門分野における知識・技術に加え関連分野の理解を深めることを可能とする系統的で統合性のある編成とする。とりわけ栄養学科では、 1年次に管理栄養士を目指す意義を確認するための導入教育を実施し、学年進行に沿って講義だけでなく演習や実験・実習による自己主導型学習を取り入れ、3年次にこれらで得られた専門知識及び実践技術を統合した臨地実習を行う。
  2. 「特色科目」、「一般教養科目」、「保健医療基礎科目」、「専門科目」の 4つの基本的枠組みから構成し、講義、演習、実験・実習を効果的に組合せて行う。
  3. 「特色科目」は,学科の枠を超えたチーム活動を通じて学ぶ、本学独自の科目である。千葉県民の多様な生活と価値観を体験的に学び、千葉県の保健医療福祉施策や実践活動を理解し、多職種連携による保健医療の実践力を修得することを目的とした科目を段階的に配置する。

  4. 「一般教養科目」は、人間や社会を総合的に理解する幅広い教養と知識を身につけ、科学的根拠に基づいた的確な判断や創造的に課題を発見し解決するための汎用的技能を身につけ、多様な人々との相互理解を築くための総合的な力を育成することを目的とした科目を配置する。とりわけ栄養学科では、栄養学を学ぶ上で基盤となる基礎的な知識、倫理観や社会性、コミュニケーション能力を身につけるため、人間理解群・生活と環境群・情報理解群・外国語群から構成する選択科目を必修とする。

  5. 「保健医療基礎科目」は、保健医療専門職として求められる基礎的な知識・技術・態度を学び、その後のより専門的・体系的な学習内容につなげることを目的とした科目を配置する。とりわけ栄養学科では、専門領域を超えて保健医療専門職として求められる倫理観や使命感、知識を学ぶことができる科目を必修とする。

  6. 「特色科目」、「一般教養科目」、「保健医療基礎科目」いずれも、他学科・専攻の学生との交流が可能になるよう科目名称を統一し、一緒に受講できるように配置する。

  7. 「専門科目」は、各学科・専攻の専門分野に関して科学的根拠に基づく専門的知識と実践技術を段階的に学び、これらを統合して活用する力を育むとともに、生涯を通じて自己研鑚する力を育むことを目的とした科目を配置する。とりわけ栄養学科では、基礎知識や技術を学ぶ「専門基礎科目」、「基礎栄養学」を1年次から配置し、より深い専門知識や実践力を養う「応用栄養学」、「栄養教育論」、「臨床栄養学」、「公衆栄養学」、「給食経営管理論」、「臨地実習」を3年次まで段階的に配置する。また、課題発見、解決能力を高めて管理栄養士に必要な実践力を養う「総合演習」、科学的、論理的思考力を養い、生涯を通じて自己研鑚する力を育むことができるように「卒業研究」を 4 年次に配置する。児童・生徒の栄養の指導及び管理を司る教員である栄養教諭としての専門知識と実践技術を身につけるため、栄養教諭一種免許取得希望者向けに「栄養教諭に関する科目」を配置する。

  8. 常に上記の各項目の点検を怠ることなくカリキュラムを運営する。

ディプロマポリシー

千葉県立保健医療大学健康科学部学位授与の方針に基づき,本学所定の単位を修め,以下に示す成果が得られた学生に卒業と同時に学士(栄養学)を授与する。

  1. 倫理観とプロフェッショナリズム

栄養学科の学生は、卒業時に倫理的な原則を遵守し、専門職としての責務を果たすことができる。

  1. コミュニケーション能力

栄養学科の学生は、卒業時に対象者とそれを支える人、保健・医療・教育・福祉職に対してお互いの立場を尊重した人間関係を構築して、生き生きとしたコミュニケーションをとることができる。

  1. 実践に必要な知識

栄養学科の学生は、卒業時に専門領域の実践に必要な知識を有し、それを栄養管理の実践や健康づくりの支援に活用することができる。

  1. 健康vづくりの実践

栄養学科の学生は、卒業時に個人・家族・地域に対し健康的またはその人らしい生活を送るための問題解決と健康増進に向けて、根拠に基づいた適切で有効な栄養管理によって健康づくりの支援を提供できる。

  1. 健康づくりの環境の整備・改善

栄養学科の学生は、卒業時に人々の健康のために、対象者自らが主体的に健康づくりおよび栄養管理に取り組むことを支援するとともに、健康を志向する地域環境(人・物・制度)の改善に努めることができる。

  1. 多職種との協働

栄養学科の学生は、卒業時に対象者を中心とした安全で質の高い保健・医療・福祉を実践するために、自身の役割を認識し、多職種との相互理解を深めながら行動することができる。

  1. 生涯にわたる探究心と自己研鑽

栄養学科の学生は、卒業時に論理的思考による探究心を身につけ、自己研鑽に励み、自己および専門職として生涯にわたり成長できる資質を示すことができる。

カリキュラムマップ

卒業単位

区分 必修 選択 合計
特色科目 3単位 - 3単位
一般教養科目 6単位 18単位 24単位
保健医療基礎科目 10単位 4単位 14単位
専門科目 78単位 7単位 85単位
合計 97単位 29単位 126単位

※平成31年度入学生の例

備考

栄養教諭課程選択の場合は別途23単位が必要

 

主な実習先

 

  • 病院等の医療機関
  • 介護、福祉施設
  • 小中学校、学校給食センター
  • 事業所
  • 保健所、市町村保健センター

主な就職先・進学先

〈公務員(小・中学校給食含む)〉千葉県、千葉市、船橋市、佐倉市、木更津市、東京都 等

〈病院〉千葉大学医学部附属病院、千葉市立青葉病院、千葉市立海浜病院、君津中央病院、亀田総合病院 等

〈企業等〉マルハニチロ、マルゼン、日本食品分析センター、よつ葉乳業、日東ベスト、千葉食品 等

〈その他〉特別養護老人施設、保育園、給食会社、薬局 等

〈進学先〉東京海洋大学大学院、静岡県立大学大学院、京都大学大学院

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県立保健医療大学事務局学生支援課

電話番号:043-296-2000

ファックス番号:043-272-1716

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