更新日:令和6(2024)年10月7日
ここから本文です。
栄養学科長 平岡 真実
栄養とは生命活動の営みそのものです。多様化する社会において、多くの栄養問題が存在し、膨大な情報に惑わされることも珍しくありません。それらに立ちむかうには、自ら考え判断する基盤となる、幅広い教養と科学的根拠に基づく専門知識を学ぶことが求められます。
本学科では、このような視点から管理栄養士養成を通じて、栄養や食の面から人々の健康維持や疾病予防に貢献できる、豊かな人間性をもった人材の育成を目指しています。
保健医療の専門職として
「食」から「生きる」を見つめる
管理栄養士の国家資格の取得を前提目標として学ぶ意欲を持つ人
倫理的な原則を遵守し、専門職としての責務を果たすことができる人
科学的な裏づけで得られた専門的な知識・技能を活用して健康づくりに貢献できる人
多職種との相互理解を深めながらコミュニケーションや行動ができる人
個人・家族・地域社会・国際社会への貢献や生涯にわたる自己研鑽ができる人
栄養学科では、専門的知識・技術の修得のみならず、豊かな人間性と高い倫理観を備えた管理栄養士として他職種と連携し、健康づくりへ貢献し、さらに主体的に成長し続けることができる人材の育成を目指している。
このような教育理念・学部の目的に基づき、ディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の方針を基本に据え、カリキュラム(教育課程)を編成する。
「特色科目」は,学科の枠を超えたチーム活動を通じて学ぶ、本学独自の科目である。千葉県民の多様な生活と価値観を体験的に学び、千葉県の保健医療福祉施策や実践活動を理解し、多職種連携による保健医療の実践力を修得することを目的とした科目を段階的に配置する。
「一般教養科目」は、人間や社会を総合的に理解する幅広い教養と知識を身につけ、科学的根拠に基づいた的確な判断や創造的に課題を発見し解決するための汎用的技能を身につけ、多様な人々との相互理解を築くための総合的な力を育成することを目的とした科目を配置する。とりわけ栄養学科では、栄養学を学ぶ上で基盤となる基礎的な知識、倫理観や社会性、コミュニケーション能力を身につけるため、人間理解群・生活と環境群・情報理解群・外国語群から構成する選択科目を必修とする。
「保健医療基礎科目」は、保健医療専門職として求められる基礎的な知識・技術・態度を学び、その後のより専門的・体系的な学習内容につなげることを目的とした科目を配置する。とりわけ栄養学科では、専門領域を超えて保健医療専門職として求められる倫理観や使命感、知識を学ぶことができる科目を必修とする。
「特色科目」、「一般教養科目」、「保健医療基礎科目」いずれも、他学科・専攻の学生との交流が可能になるよう科目名称を統一し、一緒に受講できるように配置する。
「専門科目」は、各学科・専攻の専門分野に関して科学的根拠に基づく専門的知識と実践技術を段階的に学び、これらを統合して活用する力を育むとともに、生涯を通じて自己研鑚する力を育むことを目的とした科目を配置する。とりわけ栄養学科では、基礎知識や技術を学ぶ「専門基礎科目」、「基礎栄養学」を1年次から配置し、より深い専門知識や実践力を養う「応用栄養学」、「栄養教育論」、「臨床栄養学」、「公衆栄養学」、「給食経営管理論」、「臨地実習」を3年次まで段階的に配置する。また、課題発見、解決能力を高めて管理栄養士に必要な実践力を養う「総合演習」、科学的、論理的思考力を養い、生涯を通じて自己研鑚する力を育むことができるように「卒業研究」を 4 年次に配置する。児童・生徒の栄養の指導及び管理を司る教員である栄養教諭としての専門知識と実践技術を身につけるため、栄養教諭一種免許取得希望者向けに「栄養教諭に関する科目」を配置する。
常に上記の各項目の点検を怠ることなくカリキュラムを運営する。
千葉県立保健医療大学健康科学部学位授与の方針に基づき,本学所定の単位を修め,以下に示す成果が得られた学生に卒業と同時に学士(栄養学)を授与する。
栄養学科の学生は、卒業時に倫理的な原則を遵守し、専門職としての責務を果たすことができる。
栄養学科の学生は、卒業時に対象者とそれを支える人、保健・医療・教育・福祉職に対してお互いの立場を尊重した人間関係を構築して、生き生きとしたコミュニケーションをとることができる。
栄養学科の学生は、卒業時に専門領域の実践に必要な知識を有し、それを栄養管理の実践や健康づくりの支援に活用することができる。
栄養学科の学生は、卒業時に個人・家族・地域に対し健康的またはその人らしい生活を送るための問題解決と健康増進に向けて、根拠に基づいた適切で有効な栄養管理によって健康づくりの支援を提供できる。
栄養学科の学生は、卒業時に人々の健康のために、対象者自らが主体的に健康づくりおよび栄養管理に取り組むことを支援するとともに、健康を志向する地域環境(人・物・制度)の改善に努めることができる。
栄養学科の学生は、卒業時に対象者を中心とした安全で質の高い保健・医療・福祉を実践するために、自身の役割を認識し、多職種との相互理解を深めながら行動することができる。
栄養学科の学生は、卒業時に論理的思考による探究心を身につけ、自己研鑽に励み、自己および専門職として生涯にわたり成長できる資質を示すことができる。
区分 | 必修 | 選択 | 合計 |
---|---|---|---|
特色科目 | 3単位 | - | 3単位 |
一般教養科目 | 6単位 | 18単位 | 24単位 |
保健医療基礎科目 | 10単位 | 4単位 | 14単位 |
専門科目 | 78単位 | 7単位 | 85単位 |
合計 | 97単位 | 29単位 | 126単位 |
※平成31年度入学生の例
栄養教諭課程選択の場合は別途23単位が必要
〈公務員(小・中学校給食含む)〉千葉県、千葉市、船橋市、佐倉市、木更津市、東京都 等
〈病院〉千葉大学医学部附属病院、千葉市立青葉病院、千葉市立海浜病院、君津中央病院、亀田総合病院 等
〈企業等〉マルハニチロ、マルゼン、日本食品分析センター、よつ葉乳業、日東ベスト、千葉食品 等
〈その他〉特別養護老人施設、保育園、給食会社、薬局 等
〈進学先〉東京海洋大学大学院、静岡県立大学大学院、京都大学大学院
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください