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千葉県内において過去に噴火を記録した火山は存在しませんが、1707年の富士山の宝永噴火や、2004年(平成16年) 及び2009年(平成21年)の長野県・群馬県境にある浅間山の噴火、さらに、1986年(昭和61年)の伊豆大島三原山の噴火時には、県内で数ミリメートルから数センチメートルの降灰がありました。
中央防災会議が設置した「大規模噴火時の広域降灰対策検討ワーキンググループ」の報告書では、富士山の大規模噴火が発生した場合、風向きによっては千葉県の全域で降灰が想定され、東京湾岸から内陸にかけて、4センチメートルから8センチメートルの降灰が予想されています。
出典 富士山ハザードマップ検討委員会報告書(平成16年6月)
1960年12月の気象場を用いた降灰予測分布、数字は降灰深さ(センチメートル)
降灰の影響は、他の分野へ波及することで被害が拡大しやすく、特に交通、電力、水道分野等で発生する被害が他分野に波及すると、日常生活や社会経済活動に波及して大きな影響が生じることが想定されるとして、「大規模噴火時の広域降灰対策検討ワーキンググループ」の報告書において記載されています。
鉄道 |
微量の降灰で地上路線の運行が停止する。大部分が地下の路線でも、地上路線の運行停止による需要増加や、車両・作業員の不足等により運行停止や輸送力低下が発生する。また、停電エリアでは地上路線、地下路線ともに運行が停止する。 |
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道路 |
乾燥時10センチメートル以上、降雨時3センチメートル以上の降灰で二輪駆動車が通行不能となる。当該値未満でも、視界不良による安全通行困難、道路上の火山灰や、鉄道停止に伴う交通量増等による、速度低下や渋滞が発生する。 |
物資 |
一時滞留者や人口の多い地域では、少量の降灰でも買い占め等により、店舗の食料、飲料水等の売り切れが生じる。道路の交通支障が生じると、物資の配送困難、店舗等の営業困難により生活物資が入手困難となる。 |
人の移動 |
鉄道の運行停止とそれに伴う周辺道路の渋滞による一時滞留者の発生、帰宅・出勤等の移動困難が生じる。さらに、道路交通に支障が生じると、移動手段が徒歩に制限される。また、空路、海路の移動についても制限が生じる。 |
電力 |
降雨時0.3センチメートル以上で碍子(がいし※)の絶縁低下による停電が発生する。数センチメートル以上で火力発電所の吸気フィルタの交換頻度の増加等による発電量の低下が生じる。電力供給量の低下が著しく、需要の抑制や電力融通等の対応でも必要な供給力が確保しきれない場合は停電に至る。 ※ 鉄塔や電柱で電線等を支持するとともに、鉄塔や電柱と電線等との間の絶縁性を保つ器具 |
通信 |
噴火直後には利用者増による電話の輻輳が生じる。降雨時に、基地局等の通信アンテナへ火山灰が付着すると通信が阻害される停電エリアの基地局等で非常用発電設備の燃料切れが生じると通信障害が発生する。 |
上水道 |
原水の水質が悪化し、浄水施設の処理能力を超えることで、水道水が飲用に適さなくなる、または断水となる。停電エリアでは、浄水場及び配水施設等が運転停止し、断水が発生する。 |
下水道 |
降雨時、下水管路(雨水)の閉塞により、閉塞上流から雨水があふれる。停電エリアの処理施設・ポンプで非常用発電設備の燃料切れが生じると下水道の使用が制限される。 |
建物 |
降雨時3センチメートル以上の堆積厚で木造家屋が火山灰の重みで倒壊するものが発生する。体育館等の大スパン・緩勾配屋根の大型建物は、積雪荷重を超えるような降灰重量がかかると損壊するものが発生する。5センチメートル以上の堆積厚で空調設備の室外機に不具合が生じる。 |
健康被害 |
降灰による健康被害としては目・鼻・のど・気管支等に異常を生じることがある。呼吸器疾患や心疾患のある人々は症状が増悪するなどの影響を受ける可能性が高い。 |
その他 |
火山灰の降灰等により農作物の変色・損傷や、畜産、水産物等への影響が生じる。 |
その他、詳細は内閣府ホームページで御確認ください。
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